(1)薬品の配合 |
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星(ほし)や割火薬(わりかやく)を作るための火薬を配合します。粉状の薬品を計量した後に合わせ、何度か「ふるい」にかけ、よく混ぜ合わせます。花火の種類や色、大きさなどで火薬の種類や配合の割合などが変わってきます。 |
(2)造粒、乾燥 |
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星を造る工程のことを造粒(ぞうりゅう)と言います。星掛け機(ほしかけき)という回転する釜を使って星の芯になる掛け星(かけぼし)を入れ、配合した火薬と水を入れて、釜を回転させます。釜が回転するうちに星のまわりに水分を含んだ火薬が付着し、どんどん大きくなります。 |
(3)日乾(にっかん:乾燥) |
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星がある程度大きくなったら太陽の下でしっかりと乾燥させます。乾燥したらまた星を掛けます。必要な大きさになるまでこれを何度も繰り返します。
悪天候時には太陽の下での日乾(にっかん)はできなくなるため、当社では、東北で2社(当社はそのうちの1社)しか導入されていない、本格的な乾燥室を保有しています。昔ながらの伝統技術以外にも、最先端の技術を取り入れることにより、高品質な煙火の製造が実現できるのです。
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(4)玉込め |
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球体を半分にした玉皮(たまかわ)の内側に星を並べていきます。片側には親道(おやみち:導火線)です。もう片方には親道はありませんが、こちらも同じようにして星を並べていきます。 |
(5)薬詰め |
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玉皮の中に並べた星の上に間断紙(はさみがみ)を敷き、割火薬を詰めていきます。 |
(6)皮合わせ |
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二つの半玉皮の中に詰め終わったら、二つの半玉皮を両手に持ち、素早くパカッと一つに合わせます。これを「パックリ法」といいます。 |
(7)玉貼り |
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一つに合わせた玉をテープ等で仮止めし、丈夫なクラフト紙などを貼ることを玉貼り(たまはり)と言います。 |
(8)日乾(にっかん:乾燥) |
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玉貼りをしたら太陽の下でしっかりと乾燥させます。乾燥したらまた同じように貼紙を貼り、強度を高めていきます。
玉貼りと日乾を繰り返して、必要な強度が保てるようになったら出来上がりです。
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